O型女子の好奇心blog

好奇心のままに生きてたらNYに居た人。

忙しい街に疲れたら…カンクンのオールインクルーシブで過ごす「何もしない」バカンス。

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Hola! (おらー!)

Martin Luther King Jr. Dayの3連休に、2日間のお休みをくっつけて、メキシコはカンクンに来ています。カンクン暖かくて最高だ〜!

 

 

●旅の経緯

カリブ海!カリビアンブルー!ハネムーナーの聖地!ということで、カンクンにはいつか絶対行ってみたいなぁと思っていました。日本からはかなりの長距離フライトとなるため、仕事してるとなかなかゆっくりバカンス…というわけにはいかないのが実情。しかしニューヨークからだと直通便があり、4時間程度で行けちゃうのです!

 

そこに、今回の旅先、

もうひとつ決め手になったのが、こちら

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ニューヨーク、寒!!!

ニューヨークは一年で一番、1月の平均気温が低く、月曜日の体感気温はなんとマイナス24度…。

そんな経緯でカンクンへ逃げて参りました。

 

●1月のカンクン

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とても暖かく、かと言って暑くて死にそうってこともなく、Tシャツ+水着+ビーチサンダルのような格好で、プールサイドでダラダラできます。ただし、紫外線対策は必須。ちょっと油断して水辺で遊んでいたら、見事に水着焼けしました。夜はワンピースに一枚羽織ものを着れば海辺を歩けます。

非日常を満喫するにはベストシーズン!だと思います。

 

●フィエスタ アメリカーナ コンデサ カンクン オールインクルーシブ

いきなりすみません。笑

この呪文みたいなのはホテルの名前で、オールインクルーシブっていうのはホテルステイの形態です。

私たちはこちらのホテルにお世話になりました。

私、初めてオールインクルーシブのホテルに泊まったんですけど…、これ、最高だ!!泊まったことない方には強くおすすめします!

朝昼夜、レストランでのお食事も、ソフトドリンクも、お酒も、全部宿泊代に込み!プールサイドやカフェでもらえる軽食も。今日は部屋で過ごしたいなぁっていう時のルームサービスも。全部込みです。

旅行先では何事も経験値!と思ってお金もパーっと使いたいタイプなんですが、それでも「ちょっとお会計が行き過ぎちゃったからカクテルは二杯までにしておこうかなぁ…」「メイン、牛フィレ、高!ポークリブでいいや」←これ、よくあるんですよね。根が貧乏性なので。

オールインクルーシブのホテルはそんな私にはぴったりでした。

カンクンの海は、入れないってほどではないんですけど、波が高く、遊泳にはあまり向いていないです。なので、海に面したホテルのプールで遊んだり、カクテル片手にプールサイドでchillするっていうのが主な過ごし方になります。

プールの中でもカクテル飲めるし、プールサイドで本読んでると、スタッフが「何か飲んだり食べたりする?」と優しく聞きにきてくれます。そして、お願いしたものを持ってきてくれます。

はーーー贅沢。。。

「何もしない」をお金で買ってる感じです。

 

●こんなことしました

水遊びガチ勢として、スッピンなのも気にせず海&プールで遊びました

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ちょっと早起きして、カメラとGoPro持って朝焼けの海を撮りにいきました

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青くて、綺麗な洞窟にシュノーケリングをしにいきました。絶景でした

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ずっと飲んで、食べてました

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食べてる写真ばっかり。

 

●起こったトラブル

たむさんが水あたりと蕁麻疹のダブルパンチを発症しました。こちらに来る前に、Twitterで「カンクンでお腹壊した」というザワザワする文字を見かけていたので、それなりに薬を持ってきてたのと、具合悪くなったのが旅の終盤だったので、なんとかなったものの、、せっかくのビーチでパラソルの影に隠れてるしかないのは、本当にかわいそう…

私はナマモノや水には結構気をつけていたんだけど、たむさん、美味しい美味しい言ってなんでも食べちゃうからなぁ。

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怪しいなと思っているのはこれです。奥の、シーフードミックスのカクテル。(ナマだったし、直射日光が当たってたら結構ヤバめ。)

 

 

明日夜のフライトでニューヨークに帰ります!

ぽかぽか太陽と陽気なメキシコ人に後ろ髪引かれつつも、4泊5日の旅は、ちょっぴり家が恋しくなる。

「暇もサイコーだけど、なんかちょっとムズムズ。やっぱりニューヨークの我が家が一番安心するし、また次の旅行まで頑張ろうって気になった」

うん、充電完了〜〜

バカンスはこうじゃないとね!

 

思い出したことあったら備忘録的にまた追記しまーす。

今一番付き合いたいバンドマン。モーモールルギャバンのゲイリーという漢を知っているか。

バンドマン。

それは時に女子から3Bと呼ばれ、バーテンダー、美容師と並び、かっこいいけど付き合うとロクなことがない職業などと揶揄されます。

 

その一方で、バンドマンというのはとにかくよくモテます。

私の周りにも実際、お金を稼いではライブの遠征費に充て、目当てのバンドが出演する日のフェスチケットを買い、夜は彼のラジオを聴き…甲斐甲斐しくもバンドマンにガチ恋してる女性が多数いました。

夢を追う姿がカッコイイ、社会に流されない姿がカッコイイ、イケメンだからカッコイイ、などの理由が挙げられると思うんですが、私が好きなバンドマンはアレクサンドロスの川上洋平さんでもマイヘアの椎木知仁さんでもありません。

 

今日本で一番熱いバンドマン、モーモールルギャバンのゲイリー・ビッチェ氏でございます。

 

モーモールルギャバンはドラムボーカル(!)のゲイリー・ビッチェ氏、キーボード/ボーカルのユッカ(旧名ユコ=カティ)氏、ベースのT-マルガリータ氏の三人で2005年に結成されたという、なかなか息の長いバンドです。このクセの強い名前、ヴィジュアル、邦ロック好きなら一度は目にしたことがあるのでは。

名前から想像するにイロモノ感満載なのですが、曲を聴いてみるとちょっと違うみたいなんです、、、

 

● サイケな恋人

2009年「野口、久津川で爆死」に収録。

えっ何これめっちゃ泣ける。

パンティーって叫びながら泣きそうになったことって生きてきて一度もなかったけど。

あなたは 変な髪型 ジーンズが 似合わない

恋して みたは良いけど 毎日 ラーメン

恋して みたは良いけど 毎日 プレステ

退廃的で終わってる恋愛。でも…つまらなくて、どうしようもない日常に、ここまで寄り添ってくれる歌詞が未だかつてあっただろうか。切なくて胸が苦しい。この良い曲をみんなに聞いてほしい!という一心で、会社飲みの二次会カラオケで歌ったところ、社会的に終わりました。

 

● ユキちゃんの遺伝子

この曲は、彼らが2009年に出した「ユキちゃん」という曲へのアンサーソングで、2010年に出ています。MVも良いんですけどライブの良さが伝わるこの動画を貼ります。

まず、「ユキちゃん」の中で歌われているのは、ユキちゃんへの純粋な恋心。

ユキちゃんかわいい!ユキちゃん大好き!ユキちゃんお洒落!ユキちゃん愛してる

しかし、この恋は呆気なく終わってしまったようで、「ユキちゃんの遺伝子」では

ユキちゃんは早々と子供ができて結婚 悲しかったのも束の間 ユキちゃんの娘に恋をした

という急展開を迎えています。

Babyという言葉を本当に「赤ん坊」という意味で使ってる歌って、あったんですね。

でもこの曲もとにかくかっこいい。私、音楽の専門家でも何でもないのですが、三人の音はよくわかる。三人の個性が際立っているから。ユッカ氏の泣きのキーボードに、踊らざるを得ないマルゲリータ氏のベース。ゲイリー氏を見てるとドラムが身体の一部なのかな?とすら思う。演奏がめちゃくちゃカッコ良くないですか?

 

ですが、ゲイリー氏の本命は他にいるようなのです。

 

● 美沙子に捧げるラヴソング

2005年「モーモールルギャバン」、2011年「BeVeci Calopueno」再収録。

この曲は…拝啓!!!!安田美沙子さぁぁぁん…!!!という一声で始まります。

そうですあの元グラビアアイドル安田美沙子さんに捧げたラヴ・ソングなのであります。

恋。いや、この曲は濃いです。

ちなみに安田美沙子さんは京都府出身、モーモールルギャバンは京都で結成されたバンド。安田美沙子さんへの想いが爆発した結果、「京都タワーに一緒に登ろう」という歌詞が印象的です。

 

勧めてる曲が古いって?

過去の思い出に浸りたい時もあるじゃないですか。次は、私とゲイリー氏がちょっと距離を置いてた時の曲も紹介させてください。実は、モーモールルギャバンは、2014年〜、ライブ活動を無期限休止していた期間があるのです。

 

この理由についてゲイリー氏は

単純に制作に専念する余裕がなくて。10年ぐらい突っ走ってきたので、このタイミングにしっかり向き合おうと思いました。

ぶっちゃけると、休止前はユコ=カティとT-マルガリータにとって音楽はお仕事に、僕にとって音楽はスポーツになってしまっていましたから。

「音楽がスポーツになってしまった」というのは、僕にとってはライブの盛り上がりがまさにそうで。ドラムも原曲よりアッパーで、煽るぐらいの方がライブでは盛り上がるし、お客さんもどんどんテンション上がっていくので、それに頼った方法論で進んできましたが、そこに対して「違うだろ」と思う自分もいました。「ドン、ダン、ドン、ドン」としっかり踏み込んで、体に響くドラムを叩きながらも、ちゃんと歌うことが音楽だと改めて実感しました。モーモールルギャバンが明かす活動休止の真実、そして迷いからの脱却「音楽がスポーツになってしまっていた」 - Real Sound|リアルサウンド

とインタビューで述べています。

ふむ。彼らのライブには何度も足を運びましたし、そのたび楽しかったのですが、ライブの演奏は煽りも激しくて、BPMもアゲアゲで、盛り上がりを重視した音楽だったようにも思えるなぁ。

 

悩んで、ぶち当たって、たまには自分を鼓舞して。。。この暑苦しいまでの人間臭さよ!!!

 

2015年、彼らはレーベルを移籍し、音楽シーンに復帰します。

 

● バイララ

復帰後第一弾のフルアルバム、「シャンゼリゼ」に収録。

やっぱり曲の中で歌われる日常は控えめに言ってクソなんですけど、それこそが美しさなのでは??。と思わせる名曲(ベロベロになるまで飲んだところで浮かんだメモを歌詞にしているという話を見て納得)。三人、輝いています。

 

● 7秒   ←new!

これが最新のモーモールルギャバンだーーー!!!

新曲の「7秒」がかっこよすぎました。人間賛歌だといってもいい。

やっぱり、私、モーモールルギャバンが好きぃ!!!この先ずっとバンド続けてください。ウン十年後、イケメンジジイドラマーになったゲイリー氏に人生を説かれたいのであります。

 

今回のアルバムからセルフプロデュースとなり、ますます表現の幅を見せてくれたモーモールルギャバン。これからの彼らに期待しかありません。よっし、帰国したら久々にライブ行くぞ!!

 

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敬具。

紅茶派のあなたに!ソーホーのお手頃美味しい紅茶、Harney & Sons(ハーニー&サンズ) とT2(ティーツー)

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ニューヨークには、スタバがないブロックを探すのが難しいくらい、たくさんのスタバと、たくさんのコーヒーショップがありますが、私はコーヒーより紅茶派です!街を歩いていると、ついつい紅茶を飲めるカフェを探してしまうのですが、ニューヨークのSoHo(ソーホー)という所に、私の好きな紅茶屋さんがぎゅっと詰まったエリアがあります。

 

 

1) Harney & Sons(ハーニーアンドサンズ)

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ハーニーアンドサンズは1983年創業、ニューヨーク発祥の紅茶店です。せっかくお土産に買うなら、ニューヨークのものが欲しいですよね!

 

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高級感あるデザインなのに、ティーバッグ×20で6ドルくらいから買えるので、家で飲むも良し。なかなかお手頃です。カンカンに入った紅茶と、紙パッケージのがあって、紙の方がちょっとだけ安い。

試飲もできます。

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プレゼントしたい人の顔が浮かんでくるようなコースター(alcoholて書いてある)。

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その他エコバックやポーチ、キャンドルなど、洗練されたデザインで結構可愛かった。

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私の好きなアールグレイのティーバッグが売り切れている!!!中にカフェがあるので、そちらで頂きました。

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観光客に慣れているからなのか、英語をゆっくり丁寧に話してくれた。

ありがとう、スミス!(勝手に命名)

暖かいお茶を飲んでぼーっとしてたら2時間くらい経ってました!そんなに混んでないし良い感じです。

 

 

2) T2(ティーツー)

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T2はオーストラリアのメルボルン発祥のお店です。日本にはまだ未上陸みたい。初めて見た!!

店内は新しくてとても綺麗でした。ここでもフリーで試飲出来ます。店員さんが勧めてくれます。

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どの紅茶も、そのままバラまけるギフト仕様で、カラフルなボックスに入っています。自分で好きな紅茶の詰め合わせができるみたい。香りを楽しみながら選ぶ…こちらのアールグレイはフルーツみたいな香りがします。

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ここで可愛かったのはティーカップ!!

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タンブラーも…何これすごい好み!!!

まだ新しい店内。

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今日は紅茶だけ!日本に帰国するときにまた買いに来たいな〜!

 

*

SoHoは、ニューヨーカー御用達のコーチやケイトスペード、各ハイブランド、その他有名セレクトショップが立ち並び、ウィンドーショッピングだけでもお洒落気分が味わえます。若者に人気のエリアなので、もし時間があったら立ち寄ってみてください(^^)

まだ中学生だった頃、友達が学校の先生と付き合っていた話。

私の好きな有村架純さんが「中学聖日記」というドラマに出演されてました。男子中学生と、有村架純さん扮する女性教師が恋に落ちるという純愛系ラブストーリー。今ニューヨークに住んでいるという環境もあって、見れていないんですけど、それで思い出した話があるので、ブログに書いてみたいです。

 

*

私の中学時代の友達に、Aちゃんという女の子がいます。タイトルからしてややこしい話だし、本人のプライバシーに関わる話なので、特定を避けるために少し変えますが、、ここでは、明日美ちゃんと呼ぶことにします。

 

その明日美ちゃんは、華奢で、背も小さくて、誰が見ても可愛らしい見た目をしていました。可愛い子ってなんであんなに全てを持っているんだろう。髪はいつもサラサラで、日焼け止めなんて塗らなくても抜けるほど肌が白くて。彼女はバスケ部でした。勉強は学年で1番ってほどじゃないんですけど、ガリガリ勉強しなくても常に上位10番〜30番くらいがキープ出来ちゃうような女の子でした。

明日美ちゃんは女子からも男子からも好かれていました。特に、男子からの人気は絶大で、学年の半分の男子が明日美ちゃんに対して、恋とかそういう類の気持ちを抱いていたと思います。クラス替えのたびに、明日美ちゃんと同じクラスになれた男子の間で「お前いいな〜!」とかそういう会話が起こっていました。

 

私がそんな彼女と仲良くなったのは、同じクラスになった中学3年生の時でした。

彼女には「とびきり仲が良い女の子をいつも隣に置く」というクセがあって、中学1年生の時はMちゃん、2年生の時はYちゃんでした。トイレも、教室移動も、修学旅行のグループも、どこに行くにも一緒。3年生になってなんで私が選ばれたのかわからなかったんですけど、人気者の隣って自分まで特別になれたような気がするし、誇らしくもあり、彼女が話してくれる、女子中学生の恋愛話をいつも楽しく聞いていました。

明日美ちゃんは恋愛体質なことも手伝って、中学3年生、15歳という若さで、何人もの男子に告白され、すでに学校内には4〜5人程の元彼がいました。付き合うと言っても、部活終わりに手を繋いで帰ったとか、家族との旅行先でおそろいの携帯ストラップを買ってお土産にあげたとかそういう可愛い話ですよ。

でも聞いてみると、今回はどうやら違うみたいなんです。

明日美ちゃんは、バスケ部の練習試合で知り合った、隣のB中学の顧問に恋をしていました。すでにメールアドレスは渡してあって、まだ親に買ってもらったばかりのdocomoの携帯電話を使って、夜な夜なメールをしているそうです。

 

その先生は、隣の中学にも関わらず、わたしの学校でもちょっと話題になっていました。新卒採用された23歳、バスケの強豪校出身らしいんです。顔もなかなかかっこいいとか。田舎の中学では、それだけでも大ニュースです。

明日美ちゃんの話を良いとも悪いとも言わず、いつも隣でニコニコ聞いていた私も、さすがにこの時は「その人本当に大丈夫?危ない人じゃない?変なことに巻き込まれないように注意したほうがいいよ」と伝えたのですが、彼女の気持ちはヒートアップするばかりで。

 

間もなく、二人は付き合うことになりました。

彼女が飛び込んだ世界は、15歳の女子中学生にとってそれはそれは刺激的なものでした。夜中、家族に気付かれないように自宅の窓から脱出し、先生と車でデートしたり。焼肉の食べ放題をご馳走してもらった後、カラオケでみんなが知らない洋楽の曲を歌ってもらったり。先生が勤めていた隣の中学に、誰もいない夜に忍び込んで、職員室でキスしたなんてエピソードもあったなあ。

 

ついこの前まで一緒に大塚愛を聴いていたのに、バックストリートボーイズのファンになってるしで、同級生の誰もが憧れた明日美ちゃんは、私たちとは全然違う世界の人になってしまったようでした。

 

危なっかしい、けど幸せそうなその話を毎日聞いていたんですけど、3ヶ月くらい経つと、明日美ちゃんの話の様子が変わってきました。先生からのメールが来ない、電話も出てくれない、大学生の元カノとヨリを戻したのかな、私がずっと体の関係を拒み続けたせいかもしれない、他の男子に告白された話なんかしなければ良かった。と。明日美ちゃんは授業中も顔を上げず、泣いているようでした。そんな明日美ちゃんを見るのは初めてで、私もなんて言葉をかけるのが適切かわからず、ただ、明日美ちゃんは悪くない、そんなことをする大人の男は最低だ、ロリコンだ、犯罪者予備軍だ、と自分が知っている悪い言葉の全てを使ってその教師を責めるしかありませんでした。事情をわかってくれる大人に話してみるのはどうか?と提案もしてみましたが、明日美ちゃんはそうしませんでした。

「私が勝手に好きになって、私がふられただけだから。」

それは明日美ちゃんにとってはじめての失恋でした。

 

*

当時の先生の年齢をとっくに追い越した今、考えると、23歳教師と15歳女子中学生って響きだけでもざわざわするのですが、しかし法律なんか抜きにすれば、結局二人のことは二人にしかわからないんだとも思います。当たり前だけど33歳男性と25歳女性の話だったら聞こえ方も全然違うし。

 

明日美ちゃんとは、違う高校に進学し、そのあとなんとなく連絡は取らなくなってしまったんですけど、現代とは便利なもので、今でもInstagramを開けば、都内住みのOLとなった彼女の日常生活を伺い知ることができます。西麻布の鉄板焼きに、銀座のお寿司に、六本木のバー。隣にいつも同じ女の子が写っているので、あのクセは変わっていないんだな。

今は彼氏はいないものの、当時の可愛らしさに女性の色気をプラスした笑顔がタイムラインにいつも貼り付いているから、元気にやってるみたいです。