O型女子の好奇心blog

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マカロニえんぴつが今年絶対売れる理由を考えてみた 〜愛しかないよ〜

ちょっぴりセンセーショナルなブログタイトルになってしまいました。「いや、マカえん、もうすでに売れてるやん」と思ったあなたも最後までお付き合いいただけたら嬉しいです 笑

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↑マカロニの穴がイメージされたアー写

マカロニえんぴつは鹿児島生まれ山梨育ちのはっとり氏(Vo/Gt)を中心に、田辺由明氏(Gt/Cho)、高野賢也氏(Ba/Cho)、長谷川大喜氏(Key/Cho)の4人で、2012年神奈川県にて結成されたバンドです。

その摩訶不思議な名前の由来は、有名な哲学者の言葉「ドーナツの穴を食べる」という言葉にあるそう。マカロニの穴のように何もない白紙に、えんぴつで存在意義を書き足していく=無を有に変えていくという意味らしい。 

先月1月4日、売れ線バンドの通り道でもあるバズリズムでも紹介され、2月13日発売のニューアルバム『LiKE』を引っさげてのツアーはソールド必至。追加公演まで決まっています。

しかし私が思うに、彼らはぜんっぜん売れていない。ぜんっぜん。正確に言えば、彼らの実力に見合うほどは売れていない!!!

 

『売れる』ということについて、フロントマンはっとり氏のTwitterによると

マカロニえんぴつという優秀なバンドをやっています、ギリギリで立っているので週3の頻度で褒められたいです、売れたいとかいうよりか必要とされたいです、どうぞ宜しく

あなたの中でバズってくれればそれでいいのだけど。#よう言うわ #イキんな #しかし本音 #イキんな

春の初ワンマンツアー、ファイナルは恵比寿リキッドルームです、バンド史上最大キャパ。埋まるかどうかは問題じゃないけど、埋まらなければ意味がないかもしれない

…と、なんともいじらしい。。

そんなマカロニえんぴつのMUSICの特徴と、彼らの「売れそうでまだ売れてない」「だけど今年絶対に売れる」理由を私なりに考えてみました。

 

1) 音大出身の作曲センスが凄まじすぎる

マカロニえんぴつのメンバーは、なんと4人全員が洗足学園音楽大学出身。その凄まじさが故に、大衆ウケしないのだろうか…?と思いきや、王道のポップメロディに、ドキドキする曲展開。一聴すると、難解なことは何もないのです。しかし、何回も聴いていると気付きます。この人、気持ちいい音をピンポイントで突いてきてる…?そして不思議なことに、何度聴いてもお腹いっぱいにならない!エンドレス腹八分目マカロニ!!!

数え切れないほどの名曲を世に送り出しているaikoさんも、自身のラジオで「どんな風に作ったらこんな素敵な曲が作れるのかわからない」と絶賛するほど!もちろん、演奏技術も折り紙付きです。

 

2) 踊るロック・暴れるロックじゃない

彼らの踊れる曲と言えば、これ!

洗濯機と君とラヂオは最低限の生活に必要だ、と始まったばかりの恋の絶妙な距離感をスピーディーな展開で歌い上げています。MVの女の子のメイク超かわいい。このダンス、ライブで踊りたい!

巷では、ライブやフェスで盛り上がりやすいエレクトロ、サイケな要素を取り入れた踊らざるを得ないロックや、ガンガン暴れたい人向けの煽る系ロックが流行ってます。そういう音楽ってわかりやすく盛り上がれるから、火がつくのも早いと思うんですね。

一方、マカロニえんぴつは歌声や歌詞を味わいつつ情景を感じながらメロディを聴くロックです。

私はポップな曲で踊るのが好き。そういう人にはたまらない音作り!!!こういうバンドってじわじわきてから爆発的に流行る気がする。んだ。

 

3) 若い

兄貴と呼ばれるギターの田辺氏(26歳)を除いて、メンバー全員が25歳。若い?…若くない。けど、こんな青春の直球ド真ん中の曲もあるんです!!!

最初聞いた時、私、働く女なのでこういう青春系エモロックには共感できないのよね…と思いました。しかしこれ、高校の時に聞いてたらどハマりしていただろうなぁ。現役の学生さんが羨ましいわ。。という曲。学園祭と青い空に似合すぎる!!!学園祭実行委員だったら即テーマソングに決定してる!!!今聴いても青くて甘酸っぱい感情が押し寄せてきて、くる…苦しいよ!!マトモに聴けたもんじゃないわ!!!私も好きなバンドの音源を毎回入手したりライブに行ってグッズを買えるようになったのは大学生になってからなので、大学進学した元高校生マカロッカー達(現在の主なリスナー層?)が推しバンドに自由にお金を使えるようになり、爆売れするのではと予測。

 

4) 事務所の方針が売れること<<<アーティストの作りたいもの

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アーティストの作った音楽は、通常、アーティスト、マネージメント(事務所)、レーベル(製作、宣伝、予算編制に携わる)の3つが揃ってメジャーに流通します。例えば、大手のレーベルに移籍した途端、アニメのタイアップ曲が決まったり、MVが急にゴージャスになったり、良いことも多い反面、売り上げをあげないと困るため、やっぱり方向性の違いでレーベルを移籍する…というのはよくある話。

彼らが所属する事務所は、老舗ライブハウス渋谷eggmanが発足した、murffin discs。レーベルは同murffin discs内に2016年発足したTALTO。まだピカピカです。他に所属するアーティストとして、東京カランコロン、SAKANAMONなどが挙げられます。各バンド和気藹々と、しかし切磋琢磨しながら音楽に向き合ってるんだろうなーという意思を感じるこのモノクロ写真、好きです。

サイトからmurffin discsのバイオグラフィーを見てみると、

2006年、ふんわりと発足。

2007年12月、打ち上げの席で決めてしまったThe MirrazとVeni Vidi ViciousのスプリットCD「NEW ROCK E.P.」をリリース。

2008年6月Veni Vidi Vicious「ベートーベンは好き。特に詞が良い。 ~I Like Beethoven. Especially His Lyrics~」、10月にThe Mirrazの2nd Album「NECESSARY EVIL」をリリース。両バンドともにシーンのど真ん中に進出する。
同年、その二組を好きだった踊ってばかりの国が1st Album「おやすみなさい。歌唄い」をリリース。

2010年リリースラッシュの中、こっそりとCzecho No Republicの1st Mini Album「erectionary」がリリース。

2011年そしてYUEYは新作「I my me mine where is she」をリリース。真冬の海にダイブするという無謀なPVを作成。

2013年YUEYの心機一転メタルポップアルバム「Discovery」をリリース。バンド界隈でざわざわする。

(ん…?YUEIというバンドについて気になってきたぞ…?)

バンドと共に成長してきた事務所だからこそ、バンドへの愛、リスペクトを感じ、バンドの意思を最大限尊重しているように思いました。もちろん売れることは音楽を続けていくために必要なことだけれど、アーティストにとって、音楽は何より表現の場ですから、やりたいことを全面的にバックアップしてくれる存在は大切ですね。

 

5) 全ての曲が良い

彼らの特徴の一つは長谷川氏の奏でる懐かしさを感じさせるキーボードの音色。「レモンパイ」最初は素朴で茶色っぽい感じの曲かなーと思いきや、心踊るようなキーボードが華を添えていて、サビにとっておきのカラフルが待っている。

ライブに行って、退屈な曲がひとつもない。アルバムの中にビビっとこない曲が一つもない。全部良い。大体どのアーティストにも勝負曲があって、そうすると必然的に谷が出来ますよね。盛り上がる曲と、そうでない曲。でもマカロニえんぴつは全部の曲がキラキラしてて。どの曲にも絶対ご褒美がある。だから売れてなかったのか?ちょっと自分でも何を言ってるかよくわからなくなってきました

 

6) ボーカルの髪型が、マッシュじゃない

最近のバンドメーン(特にボーカルの男)と言えば、揃いも揃って、これ

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↑見えそうで見えない、MVで時折チラ見えする目

写真を見ればわかるが、はっとり氏は今時のバンド・メーンには珍しいセンター分けに、髪をそのまま伸ばしたような自然なヘアー・スタイルである。

彼のエキゾチックで整った顔立ちも相まって、非常に似合っているが、サブカル女子受けが心配になる。YouTubeのコメント欄を見ると、熱心なマカロッカーからの「この髪型を貫いてほしい」「センター分けが似合うのははっとりさんだけ」「かっこよくて死んだ」とのコメントが散見されたことを報告します。チープな心配は杞憂に終わった。

 

2/13発売のニューアルバム、「LiKE」収録の「ブルーベリー・ナイツ」を聞いて確信に変わった。

時が、来た。

彼ら、今年、絶対売れる

 

その衝撃は、クリープハイプの「オレンジ」を聞いた時に匹敵すると思う。このバンド、ちょっと気になるかも?の導入としてある「イノチミジカシコイセヨオトメ」が「洗濯機と君とラヂオ」なら、沼への入り口である「オレンジ」は「ブルーベリー・ナイツ」だ。

「オレンジ」を聴いた時は好きだった人と見た夕焼けが思い浮かんだものだけど、「ブルーベリー・ナイツ」を聴くと握り潰したブルーベリーの、ジャムみたいな、藍色の空が浮かぶ。この曲、失恋した時に聞いたら、その恋がきっと一生忘れられないものになってしまうな。なので覚悟して聴いてね。

何かと「このバンド好きなら聴くべき」と言われ、過去にはライブでシークレットゲストとして出演したこともあるクリープハイプについては、言及するまでもなく、地元のハコでも観れたライブは今や、武道館2daysを満員にする実力。フェスに行けば一番大きなステージを任され、映画の主題歌を歌ったり、尾崎世界観氏は朝のお茶の間の定番、めざましテレビにも出演するほどだ。「社会の窓」体現しすぎィ!

いつか武道館で、紫色のような青色のような光の中、ブルーベリー・ナイツを観れたら、私きっと泣いちゃうだろうな。そしてそれはそんなに遠くない気もする。

 

みんなもっともっとトリコになれ!と呪いをかけながらこの記事を書いてきましたが、いかがでしたか?

おっと、のこのこしていると彼らも爆発的に売れて遠くにいってしまうぞ、今すぐOKKAKEするしかないね!!!